「心理的安全性」を高める
皆さんこんにちは!KECビジネスコンサルティングの渡邉です。
昨今、新型コロナウイルス感染症により在宅勤務を強いられる状況となり、いや応なしに働き方の改革が進んでいます。一人ひとりの「働き方」が大きく変わる今の状況において、あらためて「心理的安全性」の重要さが増していると感じます。
~「心理的安全性」とは?~
他者からの反応に怯えたりすることなく、チームのメンバー一人ひとりがそのチームに対して気兼ねなく発言できる、本来の自分を安心してさらけ出すことができる状態を意味します。
グーグル社が、「心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである」と発表したことで注目を集め、多くの企業が関心を寄せています。
仲良く心地良い雰囲気ではなく、より率直にものが言える状態をつくることが重要です。
リモートワークの打ち合わせや会議などにおいては、相手の反応がよく分からず、真意がつかみづらいといった心理面・人間関係構築上のデメリットが生じます。
これまで日本人が得意とし、多くの企業で求められてきた “その場の空気を読む” ということの難易度が高まります。
反応がよく分からない中で、「●●さんは、どう思っているかな?」「●●さんは、何と言うかな?」「ここは自分の考えを発言すべき?」といったことばかりに気を取られていくと、対面よりもコミュニケーションコストが上がってしまいます。
このような状況に陥らないようにするためにも、心理的安全性が高い状態をつくることが重要と考えます。
…では実際高めるためにはどうすればいいでしょうか。
心理的安全性を高めるためには必要なのは「対人リスク」を排除することです。
なぜなら、対人リスクこそが、心理的安全性を下げる原因だからです。
対人リスクとは以下の4項目があります。
・無知だと思われる不安
・無能だと思われる不安
・ネガティブだと思われる不安
・邪魔だと思われる不安
これらを排除が必要です。
仕事上においての具体的な行動の一部を紹介します。
- 上司が部下(チーム)に弱みをさらけ出す
このチームでは弱みをさらけ出しても大丈夫だと感じてもらう上で良い影響を与えるのが、上司自身がチームのメンバーに弱みをさらけ出すことです。
上司が素直に失敗を認めてくれた・短所を開けっぴろげに語ってくれた等があると、自分も弱さをさらけ出して大丈夫と思えるものです。
- 上司が部下を尊重する
具体的な行動はあいさつやメールを無視しない・忙しいときに話しかけられても邪険に扱わない等、日常の行動です。基本的なことだと思いますが上司と部下の関係ではできなくなる人が多いのです。
「部下を萎縮させる上司は、心理的安全性の最大の妨げである」ということです。
- 評価制度を見直す
ランク付けするような評価方法であれば、ミスができない・周囲の人の成功が気になり安心して仕事ができないというケースが考えられます。
今一度自社の評価制度について、確認してみてはいかがでしょうか。
上記は一例ですが、KECでは心理的安全性を高める研修や人事制度の構築を行っております。
強いチーム・強い組織作りをお考えであればぜひ一度ご相談下さい。