「アート思考」をビジネスに活かし主体性・新たな価値を生み出す
皆さんこんにちは!KECビジネスコンサルティングの城戸内(きどうち)です。
先日、KECの異業種交流会あすなろEXEでは「13歳からのアート思考」 著者 末永幸歩先生を
お招きしアート思考について学び合いました。
ここでは、アート思考を学ぶことでビジネスにどう活きるのか、人材育成の観点でお伝えしたいと思います。
アート思考を鍛えると主体性が高まる
アート思考とは0から1を生み出すアーティストのものの見方で考える思考法です。
ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、『自分のものの見方』を持てる人ことが、
結果を出したり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか?
じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら『自分なりの答え』をつくれない人が、
激動する複雑な現実社会の中で、果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか?
(13歳からのアート思考 プロローグより抜粋)
コロナ禍により高まるVUCAの時代、前例や過去の成功事例が通用せず
「正解」が分からない問題も数多くあります。そのような現代において、身近なことに
「なぜ?」と疑問を持ち自分なりの答えを導き出す思考法こそが「アート思考」です。
主体性とは「周囲の意見や第三者の指示に頼らず、自分自身の考えを柱とし問題に取り組む性質」
社員の主体性を高めたいとの課題感を多くのお客様よりお聞きします。主体性を高めるためには
目の前のことに興味関心を持つことがスタートであり、アート思考で仕事・プライベート問わず
疑問を持ち自ら考えて自分なりの答えを導き出すことで主体性の向上につながります。
ところがいつでもどこでも検索し「正解を探す」ことができる環境により、間違いを恐れる・正解は
何かを探すことが習慣化したことが主体性低下の大きな要因ではないかと考えます。
趣味に没頭するとき、人から指示されずとも自ら探求し試行錯誤するように、仕事においても
「なぜこの作業工程は存在するのか」「うまくいかない問題は何なのか」など効果的な問いを立て
自ら考えることを習慣づけることにより主体性を高めることができます。
”様々な意見があって良い・間違いはなく「違い」があるだけ”が通用する組織づくり
上述のとおり一人ひとりが主体性を高め、様々な意見が発信されるようになったとしても、
「余計なことは考えなくて良いから、言われたことだけやっておいて」
「そんな考え無理に決まってる」
などせっかく挙がった意見を受け入れる土壌・環境がなければ、
せっかく高まった主体性は再び低くなってしまうでしょう。
心理的安全性を高め、多様性を認め合える組織を作ることも同時に整備することで、
様々な意見・アイデアを出し合い、新たな価値を創り出すことがイノーベーション
となり、このVUCA時代に求められる人材育成ではないでしょうか。
ロジカル思考・デザイン思考・アート思考の違いは?
ロジカル思考☜筋道だった合理的な思考様式やその方法論のことを指し、論理的思考とも呼ばれ、
1990年代以降、ビジネスパーソンにとって最も重要なスキルの1つとなっている思考法
デザイン思考☜デザイナーの行うデザインプロセスの手法を活用し、顧客視点に立った
解決策を生み出す思考法(詳しくはこちらでご紹介しております)
アート思考☜アーティストの視点で新たな価値を生み出す思考法
それぞれに特徴があり、ケースバイケースで使い分けることが大切です。
ロジカル思考・デザイン思考も引き続き重要なスキルであることに変わりはありませんが、
VUCAの時代において、前提が通用しない・仮説を立てることが困難である等の問題が
生じることもあり、アート思考が脚光を浴びているという時代背景があります。
アート思考で新たな価値を生み出し、デザイン思考・ロジカル思考で内容を掘り下げる等
思考法を組み合わせることも今後必要なスキルではないかと考えます。
2021年5月26日(水)にアート思考を体感いただける無料勉強会を開催いたします。
内容に少しでもご興味お持ちいただきました方はぜひご参加ください。
あすなろEXEにご参加された方も、ご参加されていない方もどなたでもお申込みいただけます。
詳細こちらよりご確認ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事の筆者 |
KECビジネスコンサルティング 城戸内 絵美(きどうち えみ) 京都府出身。KECビジネスコンサルティングにて各種研修・セミナーの企画営業を担当。 |