「人的資本経営」の実現にむけてWell-beingを高める
皆さま、こんにちは。KECビジネスコンサルティングの城戸内です。
気づけばもう11月。。。 2022年も残すところ2ヵ月を切りました。
前回のコラムでは「人的資本経営」について取り上げましたが、
今回は人材版伊藤レポートの中で、人的資本経営を実現するためのポイントとしても
取り上げられている「Well-being」を中心に考えたいと思います。
Well-beingとは?
みなさまはWell-beingという言葉から、どのようなことをイメージされますでしょうか。
捉え方は様々ですが、「持続的な幸福」、「身体・精神・社会的な健康」などと解釈される
ことが多く、先日あすなろEXEで講演をいただいた島田由香さんは「心地よい状態」と
言語化をされていまいた。
衣服を選ぶときに「着心地が良い」家を探すときに「住み心地が良い」などと同じように、
働くうえで「働き心地が良い」人間関係において「居心地が良い」などの「心地よい状態」が
Well-beingとお話をいただき、なるほど分かりやすいと納得いたしました。
Well-beingが注目される背景と効果
Well-beingが高い人は、生産性+31%、創造性3倍、営業成績+37%などとの研究結果があり、
ビジネスでもスポーツでも人のパフォーマンス向上・主体性を高めるためにWell-beingのアプローチが
注目されています。
皆さんがスポーツをされているとして、コーチに怒られないようにビクビクしながら行うプレイと、
自分・仲間を信じ目の前のことに集中するプレイとでは、どちらが良い結果につながると思われますか?
おそらく後者の方が良い結果につながると思う方が多いのではと思いますが、これがWell-beingの効果であり、
ラグビーの日本代表も、カーリング女子代表もWell-beingを意識したチーム作りが行われたといわれています。
より具体的に考えるうえで、PERMAという指標が分かりやすいのでご紹介いたします。
P(Positive Emotion)・・・前向きで心地よい状態
E(Engagement)・・・目の前のことに集中できているフロー状態
R(Relationship)・・・良い人間関係が構築できている状態
M(Meaning)・・・意義・目的を理解できている状態
A(Accomplishment)・・・達成感を感じられる状態
これらが持続的幸福度の要素として、Well-beingを高めるための学問である
ポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマン博士により提唱されました。
つまりPERMAの要素を高め、Well-beingな状態になると人のパフォーマンスは最大化し、
豊かな人生・企業の発展につながることから、学校・企業・スポーツなど様々な場面で
注目をされているのです。
Well-beingの人材育成への活かし方
社員がパフォーマンスを発揮しやすい環境づくり、コミュニケーションの活性化、
何のために働いているのかを実感できる基準作りなど、できることは無限にありますが、
リーダーシップの強化が最も効果的といわれています。
KECでは、企業が永続的に発展し、価値を高めていくには、
『ゴール(目的・ビジョン)が明確な組織であること』
『企業の価値観・存在意義が皆で共有できていること』
『社員がイキイキしてモチベートされていること』
が必要であるという信念をもとに人材育成のサポートをしており、
●企業理念、行動指針の策定・浸透
●目標管理による達成感の向上
●部下の主体性を高めるためのリーダーシップ研修
●実践的な研修による主体性向上
●育成風土をつくるためのワークショップ
などに取り組んだ結果、実施前と後でPERMAの数値、成長実感の数値が
向上するなどの成果が多く生まれています。
Well-beingを自社に導入するためのヒント
「Well-being」をもっと広めたい!との思いから、日本ウェルビーイング推進協議会が設立され、
KEC教育グループは大阪事務局として活動することとなりました。
Well-beingに精通した方々が集結する設立記念イベントが11月19日(土)に開催されます。
大阪会場/オンラインのいずれかでご参加が可能です。
少しでもご興味をお持ちいただいた方は是非ご参加ください。
大阪会場では、
・オンラインセッション後の対話での学び深堀り
・具体的にどのようなご支援を行い、成果につながったのかの事例紹介、
・PERMAを高めるためのワークショップ
などを予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。
Japan Well-being Conference┃日本Well-being推進協議会大阪事務局KEC教育グループ