「幸福」の測定とメリット
皆さんこんにちは。
本日はポジティブ心理学で重要視される「幸福度」についてお伝えをしたいと思います。
そもそも「幸福度」って測れるの?
幸福研究の第一人者であるイリノイ大学名誉教授エド・ディーナー博士により
幸福度を測れることが証明されています。
まずは【ディーナー博士の人生満足尺度】を試してみましょう。
以下の5つの項目からなります。
1 ほとんどの面で、私の人生は私の理想に近い。
2 私の人生は、とてもすばらしい状態だ。
3 私は自分の人生に満足している。
4 私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた。
5 もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろう。
これらの項目について、
まったく当てはまらない(1点)
ほとんど当てはまらない(2点)
あまり当てはまらない(3点)
どちらとも言えない(4点)
少し当てはまる(5点)
だいたい当てはまる(6点)
非常によく当てはまる(7点)
の7つの点をつけ、合計点を出してください。
【診断結果】
30点以上:人生満足度が非常に高い
25〜29点:満足(人生が順調)
20〜24点:平均的な満足度
15〜19点:やや満足度が低い
10〜14点:不満
5〜9点:不満がとても強い
日本人の平均は17~18点との調査結果が出ておりますが皆さんはいかがでしたでしょうか?
ちなみに私の診断は26点でした。皆様のおかげで好きなことを仕事にできているからでしょうか。
このように幸福度は測ることが可能です。
ポジティブ心理学経営プログラムで実施するPERMA診断とは?
ポジティブ心理学の父セリグマン博士はディ―ナー博士の共同開発により、
持続的幸福の5要素からなる「PERMA」を2011年に発表しました。
- P (Positive Emotion) :楽しい、嬉しいといったポジティブな感情
- E (Engagement) :無我夢中で没頭できること(フロー状態)
- R (Relation) :他の人との関わり
- M (Meaning/Purpose) :人生の目的や意義
- A (Accomplish) :達成感
例えば、仕事の幸せを例に挙げると、
- 成果を追求するよりも仕事を楽しみたい人は P(Positive Emotion)が高い
- 職人や芸術家などで自分の仕事に没頭するのが幸せな人はE (Engagement)が高い
- みんなで協力したり、他の人に貢献することに幸せを感じる人はR (Relation)が高い
- 人生をかけて○○を達成したい!といった自分の信念の沿って生きている人はM (Meaning/Purpose) が高い
- 日々の成果を達成したり、自分の能力を向上させることが好きな人はA (Accomplish) が高い
幸福であることと仕事の成果との関連性は?
エド・ディーナー博士は「幸せな人が恩恵をもたらす」と発言されました。
例えば、「友達が多いから幸せ」なのではなく「幸せだから友達が多い」
のであり、幸せであることは結果ではなくスタートなのだと。
「幸せな社員は生産性高い」
ある工場の社員を能力が均等になるよう2グループに分け、
1つ目のグループには「幸せになる映画」を2つ目のグループには「ニュートラルな映画」
を見せたところ、「幸せになる映画」を見たグループの方が生産性の高い仕事をした
ことがディ―ナー博士の研究で証明されています。
その他幸せであることの企業的メリットは様々あります。
社員としての意識が高まる
⇒自分の与えられた仕事だけでなく、組織に貢献できる
離職率が下がる
⇒会社のことを愛する、雇用に関する経費節減
これらは営業成績37%アップ、創造性3倍、生産性31%アップ、正確性19%アップ、貢献意欲10倍
という数字にも裏付けられています。
さらに幸せであることの個人的メリットとしては
・長生き(22歳のときに幸せだった人はほかの人より10年寿命が長い)
・高所得(18歳の時に幸せだった人の方が20年後の所得が高かった)
などが挙げられています。
企業にとっても個人にとっても良いことばかりの「幸福度向上」はまさに真の働き方改革ですね。
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7月17日(水)・8月22日(木)・9月19日(木)の3日間同内容で開催いたします。
既に7月17日は残席僅かとなっておりますので、お急ぎください。